~いざというとき慌てないために~

知っておきたい医学的知識

                 

 

著者    

 

岩下馨歌里(いわした ゆかり)
 
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高齢者に多い病気の知識、異常の早期発見、緊急時にあわてないための対処法、薬の知識等、介護リーダーが自身で対応する場合、またはスタッフに指示を出すうえで知っておかなければならない「基本的な医学知識」や「観察のポイント」をお伝えします。  

            第3回 バイタルサイン(体温、血圧、脈拍等)の見方

 

ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像バイタルサインは基本中の基本!

 

どんな時も健康状態の基本中の基本は、バイタルサインです。

経験の浅い介護職員は、「○○さんが、具合悪そうにしています。」と相談してくる時に

バイタルサインを計測していないで、相談してきます。

全ては、バイタルサインを計測してから、相談しましょう。

そこから、すべての観察が始まります。

 

ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像まずは意識の観察を

 

バイタルサインは、意識・呼吸・体温・血圧・脈拍などのことです。

人間が生きているかいないかを示すもっとも重要なサインです。

まずは、意識状態の観察が重要です。話しかけて、どう反応するかを観察しましょう。

会話が通常通りできるのであれば、意識は鮮明で問題ありません。

でも、いつもと違って返答が鈍かったり、発語がなかったりするのであれば、

意識状態に問題ありとなります。

そして、声をかけながら意識状態を確認しながら呼吸状態を確認します。

いつもと同じ呼吸の仕方なのか、ゆっくりなのか、早い呼吸なのか、浅い呼吸なのか、

深い呼吸なのかを観察します。呼吸の数も数えます。

 

ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像発熱は感染のサイン

 

つぎに、体温計で体温を計測しましょう。

発熱は感染のサインです。

風邪や肺炎・尿路感染・脱水その他の炎症を伴う感染が体のどこかに起きている

サインです。

 

ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像血圧は脳卒中、心筋梗塞のサイン

 

血圧は、脳卒中や心筋梗塞などのサインにもなります。

いつもより高い血圧や低い血圧の場合、内服薬の飲み忘れがないか、不眠ではないか、

便秘ではないかなどを観察し、回復しない場合には早急な受診が必要です。

 

ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像脈拍は不整脈の観察を

 

脈拍は、いつもより早い頻脈の場合には、まず脱水を疑います。

不整脈がいつもより多く出ていないかも観察ポイントです。

 

ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像通常値を把握しておくことが重要

 

バイタルサインは、特に高齢者の場合には、いつもどの程度の体温なのか、血圧なのか

把握しておくことが重要です。

教科書で言う正常値通りにはいかない場合が多いので、通常のその方の血圧と比較して

どうなのかが、観察や判断の重要ポイントとなります。常にいつもはどの程度なのかを

観察するようにしましょう。

 

 

 

 

第1回 高齢者の病気の特徴と日ごろの観察ポイント

第2回 高齢者の病気の特徴と日ごろの観察ポイント

第4回 緊急時の対応

第5回 緊急時の対応

第6回 薬の知識

第7回 薬の知識②

第8回 インフルエンザ対策

第9回 ノロウイルス対策

10回 気をつけたい冬の温度差①

最終回 気をつけたい冬の温度差②

 

略歴                                               

 

有限会社ファイブアローズ取締役。

看護師、介護支援専門員、茨城県介護保険認定調査員、日本医師会医療安全推進者。

(前)関東逓信病院看護部、医療法人社団愛優会副理事長兼任などを経て、平成169月有限会社ファイブアローズを設立。現在、「あおぞらデイサービス水戸」などを運営。利用者を元気にするための要介護度改善ケアに関連した介護・看護の講演・セミナー、執筆活動を積極的に行っている。

【主な著書】

『基礎からわかるクリティカルパス作成・活用ガイド』日総研出版(1999年)

『要介護度改善ケアガイドブック』日総研出版(2003年)

【ブログ】

 ナース岩下のあおぞら介護日記

http://aozora-felice.blog.ocn.ne.jp/nsiwashita