~いざというとき慌てないために~

知っておきたい医学的知識

                 

 

著者    

 

岩下馨歌里(いわした ゆかり)
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高齢者に多い病気の知識、異常の早期発見、緊急時にあわてないための対処法、薬の知識等、介護リーダーが自身で対応する場合、またはスタッフに指示を出すうえで知っておかなければならない「基本的な医学知識」や「観察のポイント」をお伝えします。  

     第5回 緊急時の対応②

   ~緊急時の介護ポイント、症状と注意するべき状態等~

 

 

ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像心肺停止のポイント

 

呼吸をしていない、血圧が測れない、脈も触れないという場合には、心肺停止の可能性が

高いといえます。

 

近頃では、自動販売機にAED(自動体外式助細動器)が設置されている場合もありますので、

介護施設などでは、そのタイプの自動販売機を設置すると、いざという時に役に立ちます。

私が経営している「あおぞらニュータウンひまわり館」という適合高齢者賃貸住宅にも

近いうちにAED付の自動販売機が到着する予定です。

 

AEDには、心電図機能も付いているので、心停止なのかどうかなどもわかるようになっています。

心停止している場合には、心臓マッサージが必要です。

心臓マッサージの方法は地域の消防署などで研修を実施していますので、介護職員は

毎年受講しておくのがよいと思います。その際には、AEDの使用方法も教えてくれます。

 

ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像伝脳血管疾患の対応ポイント

 

「○○さん、聞こえますか?」と意識状態を確認します。

返事の言葉が聞き取れなかった場合には、言語障害の可能性もあります。

脳血管疾患の場合には、麻痺があるかどうかが、重要な観察ポイントです。

 

まず、自分の両手を肘のあたりでクロスさせ、相手の両手と握手をします。

「○○さん、両手をギュッと握ってください」と言って、握力に差があるかを確認します。

例えば、右手は力強く握れても左手の握りが弱い場合は、左手に麻痺があるのではないかと予想できます。

足は、仰臥位で寝ていただき、両膝を立てます。

膝を支えていた手を離したときに、膝が底側に倒れた場合には、その足に麻痺があるのではないかと予想できます。

また、嘔吐や尿失禁を伴う場合もあります。

もちろん、バイタルサインは常に計測しましょう。

 

そして、対応できるスタッフが2人以上いる場合には、一人は利用者の元にいて、上記のような観察を続け、

もう一人が救急車を呼ぶなどの対応をします。

介護施設の場合には、他の利用者もいますので、他の利用者が不安にならないような対応も必要です。

 

 

 

 

第1回 高齢者の病気の特徴と日ごろの観察ポイント

第2回 高齢者の病気の特徴と日ごろの観察ポイント

第3回 バイタルサイン(体温、血圧、脈拍等)の見方

第4回 緊急時の対応

第6回 薬の知識

第7回 薬の知識②

第8回 インフルエンザ対策

第9回 ノロウイルス対策

10回 気をつけたい冬の温度差①

最終回 気をつけたい冬の温度差②

 

 

略歴                                    

 

 

有限会社ファイブアローズ取締役。

看護師、介護支援専門員、茨城県介護保険認定調査員、日本医師会医療安全推進者。

(前)関東逓信病院看護部、医療法人社団愛優会副理事長兼任などを経て、平成169月有限会社ファイブアローズを設立。現在、「あおぞらデイサービス水戸」などを運営。利用者を元気にするための要介護度改善ケアに関連した介護・看護の講演・セミナー、執筆活動を積極的に行っている。

【主な著書】

『基礎からわかるクリティカルパス作成・活用ガイド』日総研出版(1999年)

『要介護度改善ケアガイドブック』日総研出版(2003年)

【ブログ】

 ナース岩下のあおぞら介護日記

http://aozora-felice.blog.ocn.ne.jp/nsiwashita