~いざというとき慌てないために~
知っておきたい医学的知識
著者
緊急時に救急車を呼ぶ場合には、基本的な消防庁の問いかけが決まっています。
まずは、その決まっている問いかけに、落ち着いて応えられるような準備が必要です。
まず、119番に電話をかけると
最初に、「消防庁です。火事ですか、救急ですか?」と問いかけられますので、
「救急です」と答えます。
次に、「住所を教えてください」と言われますので、
住所を答え、介護施設や介護サービスであることを伝えます。
そして、「どうしましたか?」と質問されますので、
「利用者のお名前は○○○○様です。年齢は○歳、病名は○○です。症状は、(―できるだけ、
症状を具体的に伝えます―)です。」と答えます。
ここが一番重要な部分です。
手短に、しかし、救急車の要請が必要であることが伝わることが大切です。
その後、「あなたのお名前と電場番号を教えてください」と言われますので、
「介護施設○○の○○○です。電話番号は、○○○-○○○○です。」と答えます。
症状を正しく伝えるのが大切な部分ですが、その伝え方にもポイントがあります。
救急車や医師をよぶ場合には、「緊急性」がポイントです。
例えば、呼吸停止、心肺停止、意識消失、意識不明瞭等の場合には、明らかに緊急時だと判断が
可能です。
高齢者の場合には、脳血管疾患や虚血性心疾患などの発作が起こることも多いので、
突然の麻痺や言語障害、強い胸痛などでも緊急性が高いと言えます。
また、転倒後の骨折時や大量の出血も同じく緊急性が高いと言えます。
強い腹痛なども救急車の対象と言えるでしょう。
このような症状がいつから、どのような変化をしていたかも正しく伝えることが大切です。
医師や救急車が到着したら、利用者の情報がファイルされている書類を準備して現病歴、既往歴、
内服薬、通院している病院などを素早く答えられるように手配しておきましょう。
略歴
有限会社ファイブアローズ取締役。
看護師、介護支援専門員、茨城県介護保険認定調査員、日本医師会医療安全推進者。
(前)関東逓信病院看護部、医療法人社団愛優会副理事長兼任などを経て、平成16年9月有限会社ファイブアローズを設立。現在、「あおぞらデイサービス水戸」などを運営。利用者を元気にするための要介護度改善ケアに関連した介護・看護の講演・セミナー、執筆活動を積極的に行っている。
【主な著書】
『基礎からわかるクリティカルパス作成・活用ガイド』日総研出版(1999年)
『要介護度改善ケアガイドブック』日総研出版(2003年)
【ブログ】
ナース岩下のあおぞら介護日記