介護リーダーのポジショニング

 

著者    

  

 

 

                                        高橋 章博
 
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   リーダーの立ち位置とは?
  プレイヤーからの視点の変化やマネージャーとして
  身につけなければならない業務を解説します!
 
                              
 
 


                 第10回 現場第一主義を貫き、ホット&クールな関わり!

 
ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像次に何が起こるかを常に考える
 
 前回、スタッフを叱る場合の4つのフェーズを紹介しました。現場を観察し次に何が起こるか予測しないと、①事実関係の確認、②原因究明、③スタッフへの具体的な対応、④感情のフォローアップをクリアしていくことはできません。

何か事が発生してから手を打つのではなく、何か事が発生する前に手を打つべきだということです。それにはスタッフを監視ではなく注目し、注目したスタッフを教育し、教育したスタッフの能力を信頼し、信頼したスタッフに仕事を任せるといった現代的な人材管理手法につなげることです。

たとえば、予見・先行管理においては、ときには直観に頼って情報収集することもあります。そのため、介護リーダーはとにかく先ず、ホット・スポット(トラブル・問題箇所)を定め、理解することからはじめます。次に起こることを予測しながら根拠に基づいた具体的対策・プランを試み、ホット・スポットとなりやすい場所・手段には予防的取組みを行うことが必要です。

けれども一番の秘訣は、現場職員からの情報と協力で、それには、介護リーダーの一貫した考えや態度が不可欠です。常に現場情報や問題点に対し、論理的思考をトレーニングしながら、日々のルーティンワークの中で自らの考えがブレないよう、着実にリーダーの資質をみがくことです。

ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像取り巻く環境の変化にもアンテナを立てる

 私たちの職場は、制度改正などの影響を受けやすく、変化にはめまぐるしいものがあります。たとえば、民間事業者の参入(市場原理の導入)によりサービスの競争が激しくなれば、今までどおりで万事OKというわけにもいかないでしょう。また、利用者のニーズもこれからますます多様なものに変化することが予想されます。現状のままで済むことの方が少なくなるでしょう。
 国の方策としても、サービス対策や介護人材対策(待遇改善やキャリアパス構築)など経営資源の獲得・活用のアプローチを、考えることが当たり前な時代になってもいます。外部コンサルタントやISO取得などで、競争の優位性を維持・獲得しようと必死に努力している施設も見られます。 
 
ぷらすクローバー画像のサムネール画像のサムネール画像ホットとクールの使い分け
  このような変化の中で介護リーダー自身も新たに学ぶこと、気づかされることがあるでしょう。問題の規模の大小はあれど、現場を観察し次を予測することが必要になります。限りなく思い込みをなくし、原因と結果、それに対する因果関係・要因・誘因を自らの眼で確かめて、現場職員から直接耳で聞くべき態度を身につけましょう。

そして、自らが現場を動き回りながらも客観的に物事を判断することを忘れずにホット&クールの姿勢を心がけましょう。決断するときは、あくまでもクール(冷静・沈着に対応)に、そして現場職員などと向き合うときは、相手の立場に立ちながら感性的思考を働かせて、あくまでもホット(情熱・温かく・思いやりに満ちた対応)に振舞うことが大切です。

略歴                                              

 
高橋章博(たかはし あきひろ)

社会福祉法人千葉県福祉援護会 特別養護老人ホームローゼンヴィラ藤原 施設長

【資格】介護福祉士、社会福祉主事、介護支援専門員、福祉施設士、社会福祉士等

モットーまじめ過ぎず、ふまじめ過ぎず、節度と分別をもって行動する。

【介護業界に入るきっかけ】

警察官を志望していたが、柔道の練習中に頸椎を負傷。病院でのリハビリ治療中に障がいのある方と出会い障がいがあっても明るく、生き抜く姿に、人の生について考えるようになり福祉・介護の世界に入る。