見逃すな!
リーダーがおさえる職場のリスク
著 者
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第1回 介護の現場とリスクマネジメント |
2009年4月の介護報酬改正では、2度にわたる介護報酬の引き下げから一転、初めての引き上げとなりました。たび重なる報酬の減額で事業所経営が困難になり、低待遇を強いらざるを得ない状況が他業界と比較して高い離職率を招いているということも大きな理由のひとつです。
しかしながら、今回の改正で離職をなくすという責任がさらに重くなった介護リーダーも多いはずです。さらに、加算項目が増えるということは、それに伴って少なからず業務量も増え、新たな管理が必要になります。
経営者と現場との狭間で苦悩されている介護リーダーのご苦労はますます大きくなっているのではないでしょうか?
団塊の世代は車の運転は当たり前、多趣味で美食家も多く、旅行も国内だけでなく海外を楽しんでおられます。今の生活介護は通用しなくなる!と言われる理由がわかります。
経営者とともに団塊の世代にも選ばれる施設づくりを意識し、備える時期にきています。今後は、先を見据えた管理が特に重要になります。
質の高い接遇はもちろん、サービスの質も今まで以上に求められることが予想されるため、日々の業務をこなすのが精いっぱい...という余裕のない状態では、将来が不安です。
しかし、裏を返せば、そんな団塊の世代に選ばれることは常に待機者が絶えない施設になるはず。
安心して働ける安全な職場環境づくりは、質の高いサービスを提供できるだけでなく、離職を減らすことも期待できます。
ピンチをチャンスに変える気持ちで業務を見直し、介護に集中できる環境や教育システム、リスク管理を改めて整備しましょう。
略歴
メディカル・ケア・プランニング株式会社 取締役、医療法人社団医凰会「在宅医療チーム居宅介護支援事業部門」統括管理ほか。介護支援専門員、メンタルケア心理士など。
長年、病院経営に携わるなか、介護保険制度導入と同時に医療と一体化したさまざまな 介護福祉事業を展開。現在、地域のための在宅医療システムを手がける。医療福祉コンサルタント、人材マネジメント・医療介護に関するセミナー講師も務める。その傍ら、経験を活かした介護施設における独自のスタッフ教育システムを考案。施設管理者を中心とした、スタッフに対するメンタルケアを重視した「人づくり」のための総合教育を実践。
パリⅩⅢ医薬大学の薬用植物学(「植物科学」「生薬学」「植物薬理学」「植物療法」)、インド伝統医学アーユルヴェーダを学び、ストレスケアを主に植物療法をもとにした心と体の健康について研究するなど、患者様や利用者様だけでなく、介護スタッフやご家族への「全人的ケア」を視野に入れ、活動中。
主な著書に、『介護管理者研修テキスト あなたが育てる人材マネジメント』第一法規株式会社(2008年)がある。