|
第9回 方向を示し仕事のやり方を変えるコツ? |
先日テレビを見ていたら、福祉の現場での献身的な仕事ぶりが放映されていました。コールが昼夜ひっきりなしなのに、忙しそうに走り回っていても笑顔を絶やさない介護職員の姿からは、福祉や介護に対する熱意があふれるほど感じられます。その姿は間違いなく、国民の"支持"を得ている感もうかがえますが、現場で働いている者にとっては多少違和感を覚える部分でもあります。
なぜなら、昨今では専門職(介護職員)も個人プレーに頼るのではなく、多職種協働いわゆるチームアプローチの視点での取組みが不可欠になっています。また同時に、サービスを運営する上ではより経営的な視点や取組みも進められています。現場における従事者の献身さと笑顔は、しっかりとした仕事の方向性(組織計画・個人計画としての目標や課題)のもとにおこなった業務遂行の結果、と見るほうが自然な見方かもしれません。けれども、全従事者が本当にその目標や課題を理解し、自分の役割を心得て的確に実行しているかは難しいところでもあります。
それだけに介護リーダーが計画を実行しながら練り直す場面もあります。より方向をはっきりと示し仕事のやり方を変えるように促すことも多くなっています。また一方では、システム化され合理性だけで判断することや一方向の視点だけで方向性を示すことの難しさ、限界を感じることもあります。いずれにしても、仕事のやり方を変える根拠(制度動向や事業の健全化、事故・苦情解決の対応、服務規程の違反など)を明確にし、部下に進むべき方向をはっきりと示し、時には叱る・褒めるという行為をティーチングやコーチングといったアクションを通して、可能な限り、部下が自らの力でこれまでの仕事のやり方を変えるように促すことです。
①事実関係を確認する
②問題に至った原因を究明させる
③スタッフが気付かなければ直接原因を伝え、叱る
(行為を通し、その信頼と期待も伝える)
④感情のフォローアップ
これらのことを1つずつクリアにしていく必要があります。そして、一回言っただけでスタッフが仕事のやり方を変わるだろうと思い込んではいけません。根気よく繰り返しましょう。特に④の感情のフォローアップは欠かせないものです。
略歴
社会福祉法人千葉県福祉援護会 特別養護老人ホームローゼンヴィラ藤原 施設長
【資格】介護福祉士、社会福祉主事、介護支援専門員、福祉施設士、社会福祉士等
【モットー】まじめ過ぎず、ふまじめ過ぎず、節度と分別をもって行動する。
【介護業界に入るきっかけ】